C型肝炎の原因と症状

C型肝炎の感染原因は血液です。
C型肝炎ウイルスキャリアの血液が体内に入ることによって感染します。

その「血液が体内に入る」原因の内訳は、手術時の輸血や、かつて問題になった非加熱血液製剤が原因で感染した「輸血後肝炎」の人が約半数。

残り半数が、輸血以外での何らかの理由での血液感染による「散発性肝炎」となっています。

この数字だけを見ると手術時の輸血のリスクが恐ろしく高いように思えますが、ここには高齢の患者が多く含まれています。
かつては輸血用血液に肝炎ウイルスが入っていても気付かれにくい時代もありましたが、今ではきちんとスクリーニングで検査をしているだけでなく、安心な「自己血輸血」をおこなう工夫などもされており、今では輸血でC型肝炎ウイルスに感染するリスクはほとんどありません。

また、かつてC型肝炎ウイルスの感染原因として社会問題となった輸入物の非加熱血液製剤も今は利用されておらず、この点も今では安心といえるでしょう。

さて、それ以外での血液感染である散発性肝炎ですが、その多くは昔の予防接種やハリ治療が原因となっており、新規感染の数はかなり少ないものとなっています。

また、母子感染や性交渉による感染も多少はありますが、この感染リスクに限っていえば、B型肝炎よりもはるかに発症リスクは低いものとなっています。

C型肝炎ウイルスに感染してから40~100日程度の潜伏期間を経て、急性C型肝炎が発症します。

急性C型肝炎の症状は急性B型肝炎と似ていて、倦怠感・腹痛・下痢・吐き気・食欲不振・発熱・頭痛・関節痛などが代表的です。ですがこれらの症状そのものは、急性B型肝炎と比べると軽いケースが多く、見過ごされてしまいがちです。
そしてこれらの症状が出たあとに黄疸が出るのですが、この黄疸が「まったく出ない」という人も少なくありません。
初期症状が軽く、しかも黄疸が出ないケースが多い。そのため「C型肝炎になった」という自覚さえない人が多いのです。

急性C型肝炎患者の6~8割が、慢性C型肝炎患者となります。C型肝炎は慢性化してからも、10年から20年という長い小康状態を保ち、特に目立った症状を出しません。この小康状態の間に倦怠感や食欲不振などの不調を訴える人は、全体の1割程度にしかならないほど、自覚症状が出にくいのです。
しかし、自覚症状がなくても、症状はゆっくりと確実に進行していきます。肝臓は「線維化」が進んで硬くなっていき、その機能を少しずつ失っていくのです。肝細胞そのものにも、壊死や変性などの変化が出てきます。

そして、潜伏期間を経て、慢性化したC型肝炎が悪化期間に入ると、一気に症状の悪化スピードが上がってしまいます。

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