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C型肝炎の感染経路

C型肝炎の感染経路は血液。現在は輸血が原因で感染するリスクはほとんど無くなりましたが、それ以外の感染経路で気をつけておくべきことを見てみましょう。

家族にC型肝炎ウイルスキャリアがいる場合は、カミソリやタオル・歯ブラシなどの共用を避けましょう。食器の共用やお風呂に一緒に入る、洗濯物を一緒に洗う、などということくらいでは感染しません。

職場など、社会生活でつきあう範囲にC型肝炎ウイルスキャリアがいる場合でも、ビジネス上の普通のつきあいのレベルであれば、特に気をつけることはありません。ウイルスキャリアの人がケガで出血した時に、その血液が他人につかないように気をつける、というぐらいで問題ないでしょう。
また、万が一ウイルスキャリアの人の血液が付着しても、すぐに水でよく洗い流せば大丈夫ですので、あまり神経質になりすぎないことも大切です。


C型肝炎の原因と症状

C型肝炎の感染原因は血液です。
C型肝炎ウイルスキャリアの血液が体内に入ることによって感染します。

その「血液が体内に入る」原因の内訳は、手術時の輸血や、かつて問題になった非加熱血液製剤が原因で感染した「輸血後肝炎」の人が約半数。

残り半数が、輸血以外での何らかの理由での血液感染による「散発性肝炎」となっています。

この数字だけを見ると手術時の輸血のリスクが恐ろしく高いように思えますが、ここには高齢の患者が多く含まれています。
かつては輸血用血液に肝炎ウイルスが入っていても気付かれにくい時代もありましたが、今ではきちんとスクリーニングで検査をしているだけでなく、安心な「自己血輸血」をおこなう工夫などもされており、今では輸血でC型肝炎ウイルスに感染するリスクはほとんどありません。

また、かつてC型肝炎ウイルスの感染原因として社会問題となった輸入物の非加熱血液製剤も今は利用されておらず、この点も今では安心といえるでしょう。

さて、それ以外での血液感染である散発性肝炎ですが、その多くは昔の予防接種やハリ治療が原因となっており、新規感染の数はかなり少ないものとなっています。

また、母子感染や性交渉による感染も多少はありますが、この感染リスクに限っていえば、B型肝炎よりもはるかに発症リスクは低いものとなっています。

C型肝炎ウイルスに感染してから40~100日程度の潜伏期間を経て、急性C型肝炎が発症します。

急性C型肝炎の症状は急性B型肝炎と似ていて、倦怠感・腹痛・下痢・吐き気・食欲不振・発熱・頭痛・関節痛などが代表的です。ですがこれらの症状そのものは、急性B型肝炎と比べると軽いケースが多く、見過ごされてしまいがちです。
そしてこれらの症状が出たあとに黄疸が出るのですが、この黄疸が「まったく出ない」という人も少なくありません。
初期症状が軽く、しかも黄疸が出ないケースが多い。そのため「C型肝炎になった」という自覚さえない人が多いのです。

急性C型肝炎患者の6~8割が、慢性C型肝炎患者となります。C型肝炎は慢性化してからも、10年から20年という長い小康状態を保ち、特に目立った症状を出しません。この小康状態の間に倦怠感や食欲不振などの不調を訴える人は、全体の1割程度にしかならないほど、自覚症状が出にくいのです。
しかし、自覚症状がなくても、症状はゆっくりと確実に進行していきます。肝臓は「線維化」が進んで硬くなっていき、その機能を少しずつ失っていくのです。肝細胞そのものにも、壊死や変性などの変化が出てきます。

そして、潜伏期間を経て、慢性化したC型肝炎が悪化期間に入ると、一気に症状の悪化スピードが上がってしまいます。


C型肝炎とは?

C型肝炎とは、「C型肝炎ウイルス(HCV)」が体内に入ることにより感染する肝炎です。

C型肝炎ウイルスはA型肝炎ウイルスやB型肝炎ウイルスに比べて慢性化・劇症化しやすく、すべての慢性肝炎のうち約6割、そしてすべての劇症肝炎のうちの約5割は、このC型肝炎ウイルスが原因となっています。

C型肝炎ウイルスキャリア(保有者)は、現在のところ推定で約200万人前後。
このうち約70万人は、「今のところ発症していない」といういわゆる「無症候性キャリア」なのですが、その他の人は何らかの症状を発症しており、内訳はC型肝炎が90万人、肝硬変が20万人台前半、そして肝臓ガンが1~2万人ほど居ると推定されています。

さて、先ほど無症候性キャリアについて、「今のところ発症していない」と書いたのには理由があります。それは、C型肝炎は、最初のうちは無症候性であっても、長い潜伏期間を経て、知らないうちに慢性肝炎に移行する可能性が高いからです。

また、急性C型肝炎の人も慢性化するリスクは高く、約6~8割の急性C型肝炎患者が、いずれ慢性C型肝炎に移行するという結果となっています。

また、肝炎ウイルスからの肝硬変移行は、B型肝炎とC型肝炎にありますが、同じ肝硬変への移行でも、リスクは大きく違ってきます。B型肝炎ウイルスによる肝硬変は、おおむね10年以上たてば、肝臓ガンへの移行リスクはそれ以上上昇しなくなるのですが、C型肝炎ウイルスによる肝硬変は、年とともに肝臓ガンへの移行リスクがどんどん上昇しテイク一方で、リスク上昇が「頭打ち」になることがないのです。

いずれの面を見ても、C型肝炎はA型肝炎やB型肝炎と比べて、かなりやっかいな肝炎、といえるでしょう。